投稿日時: 2020/03/06
群馬県立渋川女子高等学校Webページ管理者その弐
[在校生代表による送辞]
冬の寒さに耐えた草木が今まさに芽吹き始め、日差しに春の訪れが感じられる季節となりました。この佳き日に、三年生の皆様が、晴れて渋川女子高校をご卒業になることを、私たち在校生一同、心よりお祝い申し上げます。
思い起こせば、二年前、入学したばかりで不安いっぱいの私たちに、先輩方は笑顔でリボンをつけてくださいました。「おめでとう。」と微笑んでくれたその笑顔に、大きな優しさと温かさを感じ、私たちは安心して高校生活を始めることができました。 部活動や学校行事では、いつも力強く私たちを導いて下さいました。気力、体力、経験など、全てにおいて私たちの先を行く先輩方は、その背中を追いかける私たちにとって、大きな目標でした。先輩方がリーダーシップを発揮し導いてくださったおかげで、私たちは充実した学校生活を送ることができました。生徒会活動や部活動など、先輩方が引退された後、自分たちが先頭に立つようになり、先輩方の存在がいかに大きいものであったかを痛感しました。
また、進路実現に向けても、それまで培ってこられた力を、十二分に発揮されていらっしゃいました。登下校のバスや電車の中、早朝、休み時間と短い隙間時間をも活かして学習に取り組む姿、放課後、自習室で集中して学習に取り組み職員室で熱心に質問をし理解を深めようとする真剣な眼差しを拝見し、自分たちのあるべき姿について考えさせられました。先輩方のコツコツと黙々と努力を続けている姿勢に、私たちは、努力することの大切さを教えていただきました。
先輩方は今、三年間の思い出あふれるこの渋女に別れを告げ、新しい世界へ踏み出そうとしていらっしゃいます。希望に満ちあふれた未来にも、未知の世界への不安をも抱えていらっしゃるかもしれません。しかし、先輩方には、この渋川女子高校で培った力があります。それを礎として、どんな困難も乗り越えていってください。私たちも、先輩方が築いてこられた伝統を受け継ぎ、努力を重ねていきます。
最後になりますが、これまでお世話になりました先輩方に心より感謝申し上げ、皆様の、さらなるご活躍を祈念して、送辞とさせていただきます。
令和二年三月二日在校生代表 生徒より