2025.12.05 アメリカ語学研修 7日目
【渋川女子高等学校アメリカ研修 7日目報告書】
研修7日目。快晴の朝でしたが、気温はマイナス12度と極寒の一日でした。空気が鋭く肌を刺し、頬や手先の感覚がみるみる奪われていくような厳しい寒さでした。そんな中でも生徒たちは凍える指先をこすりながらKaplanへ登校。最終日の授業に臨みました。短い5日間の中で、生徒たちは「英語が聞き取れない」「言いたいのに言えない」と何度も心が折れそうになってきました。それでも、あきらめることなく、休み時間にクラスメイトへ話しかけてみたり、身振り手振りを交えて説明したり、伝える努力を続けてきました。聞き返されても、相手の言葉が理解できなくても下を向かない。必死にもがいてきたからこそ、少しずつ「分かった!」が増えていきました。授業が終わる頃には、自然と「See you again!」と声を掛け合えるほどに成長していました。
授業後には修了式が行われました。青いガウンと帽子を身につけ、照れながらも誇らしげな笑顔で証書を受け取る姿に、この5日間の努力の積み重ねが感じられました。修了書を先生(プロの歌手だそうです!)から受け取り、全員がスピーチに挑戦しました。授業でお世話になった先生、クラスメイトの皆に感謝の気持ちを伝えます。緊張で震える手を押さえながらも堂々と話し切ることができました。最後は映画やドラマの中で見たCap toss!全員が笑顔で帽子を投げ上げた瞬間、達成感と安堵の拍手が会場に響きました。
修了式後は、4つの班に分かれて班別自主研修を行いました。港に面したニューイングランド水族館ではペンギンや巨大なウミガメに歓声を上げ、海の生き物を間近で感じる時間となりました。ボストンの中でも最も美しい街並みといわれるビーコンヒルでは、赤レンガの家々や歴史あるガス灯にうっとりしながら写真撮影を楽しみました。ニューベリーストリートでは活気あるショッピングストリートを歩き、人気ベーカリーや雑貨店でお土産探しに夢中。プルデンシャルセンターでは展望フロア「View Boston」から街を一望しようとしましたが、お高い入場料に断念。入口で写真を撮って地上へ降り立ちました。TDガーデン周辺ではNBAやNHLのホームとしての迫力に驚き、選手グッズを手に取る班もありました。他にもホールフーズ(アメリカらしい色鮮やかな食品に目を輝かせながらあちこち物色)クインシーマーケット(滞在中ほぼ日参しているにも関わらず、「まだ食べたい!」「もう一回来たい!」と笑いながら再訪する姿が)を訪問。極寒の中での移動となりましたが、「自分たちで目的地にたどり着けた!」という自信が生徒たちの表情に刻まれていました。
研修はいよいよ終盤へ。「後悔を残したくない」「もっと話せるように、もっと自分から動けるようになりたい」「挑戦できる自分でいたい」そんな強い気持ちが生徒たちの原動力になっています。大切なのは、完璧にできたかどうかではなく、できなくても自分で考えて挑み続けたこと。一歩踏み出すたびに、生徒たちは確かに変わり始めています。残された時間の中でも、勇気を持って前へ進み、自分の可能性を広げてくれることでしょう。以上、7日目のご報告です。